コーヒーの仕事に携わってもう20年ほど。
モカ・ブラジル・コロンビアなどコーヒーも国の名前や港、山の名前が付けられていましたのがほとんどでしたが、最高のコーヒーと言えば『ブルーマウンテン』と誰もが答えていました。
ブルーマウンテンコーヒーは、中南米・ジャマイカ島で生産されたコーヒーを指します。大半が自然豊かな山と、豊富な水、平均温度24℃程度で雨も適度に降り霧がかかる。コーヒー栽培には最高の自然条件が整った国です。
ジャマイカと言えば今では、ウサイン・ボルトを始め陸上競技、サッカー、音楽と世界的にも有名な国となりましたが、20年前は『ジャマイカ=コーヒー』が普通でしたね。
稀少価値も高く、ブラジルコーヒーの10倍以上の価格で取引されていたブルーマウンテンコーヒーは、国のしっかりとした認定があり認定のないコーヒーはブルーマウンテンの名称を与えられていません。それだけジャマイカ政府も自信のあるコーヒーだったのでしょうね。
アメリカで壊滅的な被害を与えたハリケーン・カトリーナ以降、災害や病害などにより壊滅的な状況だったことで、もう飲むことはできないとまで言われていましたが、また販売できることはとても嬉しいです。
一時期の高騰やスペシャルティーコーヒーなど高品質のコーヒー豆が次々と登場する中、注目が薄れていましたが販売価格も落ち着き、今回20年前の当店販売価格にて再発売させていただきます。
この価格でいつまで販売できるかはまだ解りませんが、コーヒー愛好家の皆様にコーヒーの優雅で芳醇な香りと甘み、コーヒーが嗜好品だと言われる『コーヒーの王様』の味わいをご賞味頂けましたらと思います。 |