長くコーヒー屋をやっていますと、お客様の数だけコーヒーの好みもあるもんだな~っと気づかされます。
真っ黒で苦みの強かったコーヒーが当たり前でしたが、近年の低カロリーブームのせいもあり『苦くないコーヒー』を求められるお客様の多いことが最近のコーヒーには必須条件のようにも思います。
コーヒーは、浅煎りだと苦みは出にくくなるのですが、酸味が出やすい傾向がありますね。
この酸味は、コーヒーがアカネの仲間で、果物などと同じく果汁的な要素があることを改めて感じさせてくれます。
コーヒーのブームの一因に、この『コーヒー豆のエキス(果汁)を抽出した飲料』とした考え方が増えてきたことがあると言えます。
国同士の大規模な貿易が主流だったコーヒー豆ですが、近年世界中のコーヒー生産地では、個人農園を始め、小・中規模農家が土や肥料、栽培方法や新品種の開発など毎年工夫を重ねて、その年収穫したコーヒー豆を品評会を行い、上位のコーヒー豆には消費者に自信をもっておすすめできるよう『スペシャリティーコーヒー』の称号を与えて販売する動きが増えてきました。 |