世界と日本のコーヒー発見伝説をご紹介しましたが、共通していることは効能や秘薬のように『薬』の役目をしていたということですね。

今ではテレビや雑誌にてコーヒーの効果が解り易く紹介されていますが、当時では医学的にもまだまだ発展途上で、植物などの薬効成分が薬として使われていたせいからだと思います。

実際、古代ヨーロッパの名医・ラーゼスはペルシャ・エジプト・インド・ギリシャの医学を総合した『医学集成』の中でコーヒーを薬として取り扱っていますし、イスラムの科学者・アビセンナは当時の医学の教科書の元となった『医学法典』でコーヒーの効能を医学的に解説していたそうです。